2016年公開の大ヒット映画、LA LA LAND。
唐突な印象のあるオープニングと、これまた唐突なラストシーンに対して賛否両論別れる映画でしたが、個人的にかなり面白かったので今回内容をまとめました。
単純にミュージカル映画としても楽しめましたし、細かいニュアンスも凝っていたように感じます。
それでは、行ってみましょう〜。
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あらすじをざっくり。
女優を目指してオーディションを受けるために大学を中退し、近くのカフェでバイトするミアと、いつか自分の店を開いて好きなジャンルだけを演奏することを夢見るセブ(セバスチャン)が主人公の二人です。
二人ともとてもいい人なのですが、ミアはオーディションに失敗し続け、セブは自分の好きな音楽へのこだわりが強すぎてなかなか芽が出ません。そんな二人ですが、それぞれが心惹かれ合い互いの夢を応援するうちに、転機は訪れます。
ミアは女優として大成し、セブは参加したバンドが売れ始めたことで成功の契機を迎えます。
ただ、二人の転機のタイミングがずれてしまったことで、本人たち自身の間にもズレが生じ始め、結局彼らは結ばれない将来を選択しました。
本作は冬・春・夏・秋・冬・5年後という5部構成になっていますが、5年後の描写では別々の道を歩んだ二人がたまたま再会し、セブがピアノを演奏します。
演奏しながら、ミアとの出会いのシーンから数々の思い出、そして結ばれていたらどういう将来を送ったか、という回想がセブの妄想として描写され、切なさを醸し出します。
予備知識なく鑑賞したので、意外な結末でした。
感想 & 考察
オープニングで「いわゆるLA LA LANDの曲」が流れ、高速道路の渋滞の中で若者たちがミュージカルを舞うシーンがあります。このシーンは実際にロサンゼルスの高速道路を封鎖して、100人くらいのダンサーを動員し撮影したようです。
やっぱり、ダンサーはかっこいいですね(笑)
ミアとセブは僕の見たところ登場していないようなので、一見物語と関係ないようですが、ミソはミュージカルの歌詞にありました。
“Another Day of Sun”という曲なのですが、この曲は若者が希望を歌う曲です。輝かしい未来に向かって希望を歌いますが、一通りミュージカルが終わると突然後ろからクラクションを鳴らされまくる描写があります。
これは、世間知らずな若者が無垢に未来を語るのに対して、冷笑や横槍を入れる大人の存在を暗示しているのかな〜なんて思いました。
そしてこの高速道路は「5年後」のシーンで再び現れるのですが、この時ミアと彼女の夫は高速には乗らず一般道を選択しました。
これはおそらく、5年後のミアは女優として成功して夢をすでに叶えているので、「5年前」の彼女と同じように夢を抱く若者の象徴である高速道路にあえて乗る意味がなくなった、という意味が含まれているのではないでしょうか。
そんなことを考えると、僕自身いま夢に向かって勉強中の身ですが、自分で「夢を叶えた」と明言できるようになった頃には今のような高揚感は少なくなって落ち着いているのでしょうか。
そんな落ち着きの感覚が腹落ちするような意味で、少しオトナな映画でした。好きな作品です。
サントラもオススメです!
映画【セッション】との関係
実は、もう一つ気づいたことがあります。
本作中に、「セッション」という映画と酷似しているカメラワークが出てくるのです。
もしや、と思いググってみると、果たしてそうでした。監督が同一人物でした。
デイミアン・チャゼルさん。

そして、該当シーンは、
演奏者とダンサーもしくは指揮者の掛け合いシーンです。
ララランド:ピアノを演奏するセブとそれに合わせて踊るミア。
セッション:ドラムを演奏するアンドリューと指揮するフレッチャーのラストシーン。
セッションも名作なので、ぜひ見てみてください。こちらのブログでもいつか紹介します。

Lin

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