【要約・書評】就活生は『メモの魔力』を読もう〜自己分析のススメ〜【感想】

本&映画

こんにちは。文系学生エンジニアのLinです。

先日、前田裕二さんによる『人生の勝算』という本を読んでとても良かったので、早速『メモの魔力』も購入して読みました。

僕は大学3年生でもうすぐ就活が始まるので、そういう意味でもこのタイミングで読めて良かったです。

メモ術・ノート術などの本は昔から好きですが、『メモの魔力』は前田さんご自身がメモの魔力を手に入れるに至った経緯、そして魔力を使って達成したい人生の目標・哲学が明示されているので、類書と一線を画す本だと思います。

※追記:

2019年で一番売れたビジネス書になったそうで、おめでとうございます!

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どんな本?

内容をざっくり。

メモ魔で知られるSHOWROOM創業者・社長の前田裕二さんが、なぜメモ魔になったのか、メモを取ることの真髄とは、具体的にメモを人生に活かす方法など、ありそうでなかったメモ論の名著です。

メモの取り方と、ただ取るだけで終わらない、思考への活かし方についても解説が詳しいです。

巻末には、自己分析1000問のシートが付録についています。

目次

序章 「メモの魔力」を持てば世界に敵はいない

第一章 メモで日常をアイデアに変える

第二章 メモで思考を深める

第三章 メモで自分を知る

第四章 メモで夢を叶える

第五章 メモは生き方である

終章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう

本書の読みどころ

ここでは、個人的に記憶しておきたいポイントをまとめました。

実践を前提にした本であること

ビジネス書は大抵そうですが、『メモの魔力』は特に、本を読み終えたこと以上に、そのあと行動に落とし込めるかどうかが重要だと思います。

本文中で、メモを取る際の思考法について詳述されますが、それをいかに日常生活で自然に使いこなせるようになるかが重要で、それができなければ

「あーいい本読んだな」

で終わってしまいます。

自分も今までそういう傾向があったのですが、それではいけないと思い、本書の読了後から、人の話がクライマックスに差し掛かるとメモをとるように心がけるようになりました。

就活での「自己分析」を重視している

良い本は得てしてそうであるように、自分が現段階で思いつかない発想まで自分の思考を拡張してくれるし、それを自分にインストールして発想の型にすることができます。

僕にとって今『メモの魔力』が、それに当たると思ったので、読了後早速、ノートを買ってきて、自己分析を始めました。

大学生の多くは、だいたい3年生の終わりから4年生の頭にかけて就活をしますよね。

その就活において非常に重要になってくるのが自己分析です。就活は学生と企業がお互いにいいねと思えるかどうかのマッチングの機会ですが、どうしても行きたい企業がある場合、自分を売り込むことが必要です。

その際に、他の学生と差をつけるとしたら、どれだけ自分について詳細に語れるかというところだと思います。

その自己分析に、『メモの魔力』が大いに役立ちました。本書の末尾に、おまけとして自己分析用の質問が1000題載せられているのですが、僕はこれを100までやりつつ、自分の志望する業界で特に聞かれそうな質問をプラス100問炙り出してやりました。

メモの捉え方が違う。「ファクト→抽象化→転用」

メモは一般的には「忘れないためにするもの」ですが、前田さんはもう少し踏み込んで、「聞いた話を思い出すことに伴う知的なエネルギーを節約して、空いた脳のCPUをクリエイティブなことに目一杯使うための思考補助ツール」です。

そして、メモが本領発揮するのが、前田流のノートの取り方・思考法です。

・見開きで使い、右ページは縦線を引いて空けておく

・左ページに相手が話したことを全部メモる(ファクト)

・右ページの左側に「抽象化」…相手の話を応用可能なレベルに抽象化する。

・右ページの右側に「転用」…「抽象化」したレッスンを、自分の抱えている課題にどう活かせるかを書く

他にも色分け、記号などの使い方が紹介されていますが、大事なポイントはここだと思います。

「ファクト」→「抽象化」→「転用」

ノートを縦に分割して、上のサイクルを書き込んでいきます。詳しいやり方は本書をご覧いただければと思います。

ぜひ、実践していきたいと思います。

感想

自分がこの本を読んだタイミング的に、ということもありますが、『メモの魔力』を就活生の方にオススメするのと同時に、自己分析は社会人の方にとってもとても有意義な営みだと思います。

転職活動の時などはもちろんですが、他にも友達と喋る時など、自分について深掘りした経験があれば楽しいですよね。

志望する業界がまだ定まっていないとしても、自己分析をはじめてみることで志向性が明確になったりすると思いますよ。

自己分析の重要性について、本書を読むまでは大して認識していなかったので、本書を読んで良かったと思います。

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