【あらすじ】映画【最強のふたり】は境遇の異なる二人の、類稀なる友情物語。【感想】

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こんにちは。文系学生のLinです。

今年は映画をたくさん見ていますが、中でも心に残った名作映画を紹介します。

『最強のふたり』。

2011年公開のフランス映画です。今回は、こちらの映画のあらすじと、心に残った理由を紹介したいと思います。

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あらすじ

体が不自由な老富豪フィリップと、彼に世話役として採用されたスラム街出身の青年ドリスが、あらゆる違いを乗り越えて友情を築き上げる話です。

冒頭シーンでは、警察に追われながら二人が車を飛ばします。

ハードボイルドかな?と思いましたが、このシーンの意味が最後になってわかります。

シーンが切り替わって、二人が出会うくだりから。

堅物で真面目一辺倒で、ユーモアの通じなさそうなおじさんのフィリップが、そんな屋敷の雰囲気を無視して自由に自分を表現するドリスに惹かれ、心を開いていきます。

ドリスのフィリップに対するジョークには、かなり不謹慎に感じられるものも多いです。

しかし、変に気を使われずに言いたいことを言い合える友達を欲していた老富豪フィリップは、ドリスに対して特別な感情を抱き始めました。

感想

自分とは違う人、特にその人が社会の中で「マイノリティ」とされているときに、人は余計に気を使ってしまい対応を間違えてしまいがちです。

ただ、あらゆるバックグラウンドの違いを乗り越えて二人が紡いだ友情には、そういったものが必要ないことを教えてもらいました。

気を使う側には当然、悪意はないのです。むしろ、善意から気を使った行動をしていることが大半でしょう。

そもそも、あまり知らない人に対して一切の偏見を持たずに「普通に」接する、ということはなかなか難しいものです。ただ、その人の本質を見て、人として好きなら何も気にすることなく付き合えそうなものです。

東南アジアからの留学生の友達が2年前に僕に言ってくれました。

「留学生に対してステレオタイプで接する日本人が多い」

なかなか、難しいものです。ただ、別の友達が言ってました。

「大学に入って初めて、同世代の外国人と接触するようになったけど、彼らも何も変わらない一人の人間なんだなって実感した」

一人の人間取り巻く国籍、肩書き、あらゆる特徴。そういった修飾語を取り除き、本質を見られるようになったら、他者を本格的に愛せるようになる気がしています。

関連作品

「最強のふたり」というテーマで、関連した作品を紹介したいと思います。

映画『最強のふたり』が好きになった方には、伊坂幸太郎さんの名作『重力ピエロ』をオススメします。

世間の偏見やステレオタイプを吹き飛ばすような絆の物語という点では、僕的に共通したものを感じました。

重いテーマ・大きなテーマが登場しますが、兄弟の絆に胸が熱くなります。

こちらの記事もお読みいただけると嬉しいです。

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